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ことばのまわりをぐるぐると♬

旧タイトル:仏語と独語の学習メモ♬

映画『最強のふたり』から…Pas de bras, pas de chocolat

フランス語 映画

ずっと見たかった2011年のフランス映画 Les  Intouchablesを見ることができました。

詳しい内容は、例えば、

 

dayslikemosaic.hateblo.jp

あるいは、長い予告編や一部抜粋(extrait)まであるフランス語の映画情報サイト

www.allocine.fr

をご覧いただければと思います。

さて、今回、取り上げたいのは、このAlloCinéのサイトの抜粋部分にもあったDrissのセリフからです。

www.youtube.com

上の1:04あたりから

 

Philippe:  Donnez-moi un chocolat!

Driss:  Non.

Philippe: Donnez-moi un chocolat!

Driss: Pas de bras, pas de chocolat....C'est une vanne... Je déconne.

Philippe: Ah, c'est une blague.

 

フィリップ:チョコレートをくれ。

ドリス:いや。

フィリップ:チョコレートくれよ。

ドリス:腕がない人にはチョコレートはなし。*1

ジョークだよ。からかったんだ。

フィリップ:ああ、ジョークか。

 

 

そして、

 

1:23あたりから

 

Driss:  C'est une vanne connue. Pas de bras, pas de chocolat, mais avec vous... 

 

ドリス: 有名なジョークだよ。「腕がないとチョコレートはなし」、でもあなたには…。*2

 

 

 実際、調べるとPas de bras, pas de chocolatは本当に有名なブラック・ジョークの小話の一節のようです。

 

Pas de bras, pas de chocolat — Wikipédia

 « Maman, je peux avoir du chocolat ?– Il y en a dans le placard, va donc te servir.– Mais Maman, je peux pas, tu sais bien que je n’ai pas de bras…– Pas de bras, pas de chocolat ! »

「ママ、チョコレートもらえる?」

「戸棚の中にあるわよ。取ってきなさい。」

「でもママ、できないよ。だって僕、腕がないんだから。」

「腕がない子はチョコレートは無しなの!」

 

え?ブラック・ジョークとわかっていても、腕がない子がかわいそうで、私はちょっと笑えません。*3

私のように納得いかない仏語学習者がいるようで、wordreferenceという辞書のフォーラムで質問をしている人がいました。しかし、結局は深い意味のないブラックジョークという落ちでした。

forum.wordreference.com

 

ここだけ取り上げると冗談がきつすぎる気がしますが、映画全体を見ると、こんなブラックジョークも言えるぐらい親しい遠慮がない間柄、という微笑ましいやりとりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:字幕では「健常者用」

*2:字幕では「健常者しか食べちゃダメ」

*3:字幕だと「腕がない」という言葉が出ていないので、かわいそうさの度合いが少し薄れて、上手いと言えるかもしれません。