ハンガリーの最初から壊れたままの時計の話2:円卓の騎士ならぬ時間の騎士
前回の続き、というか本題です。
ちなみに前回はなぜ「やさしい」ニュースではないのにこの記事を取り上げてしまったかという取り留めもない話と下の記事の単語について書いてあるぐらいなので、読まなくても大丈夫です。
さて、ラジオの内容です。
単語メモ
une vieille horloge (←発音聞き取りにくかった!)古い時計
L'horloge tourne. 時計がチクタクいう (The clock is ticking)
un obélisque 柱のようなモニュメント
le béton コンクリート
un cadran numérique デジタルの文字盤
coller avec du scotch テープで貼る(←フランス語でもscotchって言うんだ!)
chevaliers de la table ronde 円卓の騎士
chevaliers de l'heure ronde 円い時間の騎士
s'exprimer 表現する
ざっくりいうと... 大金をかけてリニューアルした筈のモスクワ広場(セールカルマーン広場)にある大時計の時刻が全然表示されないので、若者がその時計台に正確な時刻を示す時計を各自持ってきてテープで貼って正確な時刻を人々が知る権利があることを示す運動を「円卓の騎士」に倣って、「時間の騎士」と名付けてSNSで呼びかけて行っている。街の女性によると、動かない時計の原因は建築費の多くが実際は誰かに横領されてしまったためだと思われ、この時計はそういう腐敗の実態の象徴なのだという。ハンガリーにはルーマニアと違って汚職を追訴する専門機関がないので、汚職の情報を入手して提訴しても何も変わらない。ただNGOのトランスペアレンシー・インターナショナルには個人からの寄付金が増えているのがよい知らせだ…という話だったと思います。
さて、この話には続きがありました。
なんと、時計台は一度は直って時刻が表示されたそうです。しかし!数時間後にまた壊れたとか。えー?!それで、若者グループは明日の日曜日に活動をするみたいですよ。
あと、上のレポで出てきた街の女の人は若者グループのイベント、正しい時刻を表示する時計を貼りに行った人で、貼る前に新しい時計を買いに行ったときに店の人に購入目的を話したところ半額にしてくれたそうです。
(と言っていたと思います。違っていたらご指摘お願いします!)
フランス語以外で、今回わかったことは、
- ルーマニアは汚職追訴専門機関があって人々は汚職摘発に期待していた。政治で何かが変わることを信じているので、あの大規模デモが起こったのかも。
- ハンガリーはそんな機関が存在しないので、人々は呆れるものの諦め気味の様子。でも、若者はデモとは別の方法で腐敗した社会を変えることを考えていて、小さな希望が見られるかもね!
ということでしょうか。
面白かったのですが、この聞き取りをしてやはり実力不足だと痛感しました。当分は「やさしい」ニュース中心にします。